12月4日に開幕した「バーチャルマーケット2021」。約80の企業と数百の一般サークルが参加し、期間中は世界中から100万人以上が来場する、VR空間で開催される世界最大級のイベントです。
今回のテーマは「メタバース・シティ」。仮想空間にさまざまなワールドが登場し、すでに世界中から大勢の来場者が訪れて賑わいを見せています。
本記事ではそんなバーチャルマーケット2021から、企業ブースをピックアップ。
前回よりもさらに出展数が増えた企業出展ワールドから、「パラリアル渋谷」と「パラリアル秋葉原」に配置された注目の企業ブースを紹介します。
もくじ
「バーチャルマーケット」とは?
バーチャルマーケットは、VRChatで開催されるバーチャル展示会。
「バーチャルリアリティマーケットイベントにおけるブースの最多数」としてギネス世界記録に認定された、世界最大級のVRイベントです。
会場にはアバターをはじめとする3Dモデルが展示されており、その場で試着したり購入したりすることができます。一般サークルだけでなく、数々の有名企業が出展しているのも大きな特徴ですね。
晴間はる
ちょっとしたアトラクションもあるから、友達と一緒にまわっても楽しいよ!
ではここからは、2つの企業出展ワールド「パラリアル渋谷」と「パラリアル秋葉原」に配置された、注目の企業ブースをピックアップして紹介します。
パラリアル渋谷
パラリアル渋谷は、現実世界の渋谷を再現したワールド。
ワールドに降り立つと、そこは渋谷駅前。目の前にはおなじみのスクランブル交差点が広がり、センター街方面までほぼリアルそのままの景色が再現されています。
もちろん全てがリアルと一致しているわけではなく、看板や建物はバーチャル独自のものが多め。ですが道路や街並みは想像以上に現実の渋谷に近く、実際に渋谷を歩いたことのある人であればきっと驚かされるはずです。
晴間はる
リアルの渋谷と比較しながら歩くとおもしろいかも!
BEAMS
スクランブル交差点の近くにあるのは、BEAMSのブース。BEAMSは過去のバーチャルマーケットにも出展しており、今回が3回目の参加となります。
店内では、『ちびまる子ちゃん』『ODD TAXI』「The Wonderful! design works.」とのコラボレーション商品のほか、今季のBEAMSスタイルを3D化したオリジナルアバターを販売。もちろん試着もできます。
晴間はる
ブースにはBEAMSの社員さんもアバター姿で入っていて、店内を案内してくれるんだって!
2階には、Netflix映画『浅草キッド』とコラボレーションした空間・バーチャル浅草が出現。
劇中の世界観に浸りつつ、アバターにタップダンスを踊らせたり、巨大なガラポンを回して福引抽選に挑んだりして楽しむことができます。
SMBC日興証券
センター街に向かうと目に入るのが、こちらのジェットコースター。どう見ても遊園地やテーマパークのたぐいですが、ここがSMBC日興証券のブースです。
SMBC日興証券の展示は、この株価連動ジェットコースター。リーマンショックやアベノミクスなどのダイナミックな相場変動を、絶叫マシンのスリルとともに疑似体験することができます。
説明されてもピンとこない人もいらっしゃるかと思いますので、こちらのブースはぜひ実際に現地で体験してみてください。
ジェットコースターは最大4人乗り。走行中は当時の株価や経済ニュースが目の前に現れるなど、VRならではの演出も楽しめます。かなりの勢いで急降下しますので、「リーマン・ショック」の文字が目に入ったら心の準備をしましょう。
晴間はる
アトラクションはすごく楽しいけど、VR酔いしやすい体質の人は気をつけてね!
パラリアル秋葉原
パラリアル秋葉原は、現実世界の秋葉原を再現したワールド。
秋葉原駅前をスタート地点として、電気街口を出て中央通りのほうへ行くことができます。UDX方面にもブースがあるので、まずはそちらからぐるっとまわるのがおすすめ。
こうして遠くから見ると、駅ビルも本当にリアルそのまま。この次の項目で取り上げますが、JRも出展しているため構内の様子やアナウンスも完全再現されています。
晴間はる
エヴァンゲリオン初号機のインパクトがすごい!!
東日本旅客鉄道
この秋葉原駅が、まるごと東日本旅客鉄道株式会社のブース。
きっぷ売り場でSuicaを取り出して改札を通り、エスカレーターを上れば、そこはJRのホーム。アナウンスも含めてびっくりするほどリアルで、本当に秋葉原駅に立っているかのような感覚を覚えるほどでした。
駅構内には『クレヨンしんちゃん』のショップや『ソードアート・オンライン』のキャラクターパネルの展示もあり、リアルほど人はいないものの賑やかな雰囲気。
また、駅のホームでしばらく待っているとアナウンスが流れて、実際に山手線の車両が到着。開いたホームドアから電車に乗れます。車窓から見える景色は、実際にVRで確かめてみてください。
晴間はる
とにかくすべてがリアルすぎてびっくりするよ!
ローソン
UDXの2階部分を進んでいくと突き当たりにあるのが、ローソンのブース。
ローソンは今回が初出展。VTuberとコラボレーションした商品を販売しているほか、オリジナルクリスマスケーキ制作、オリジナルからあげクン制作、セルフコーヒーマシン体験などのギミックが数多く用意されています。
オリジナルからあげクン制作体験では、自分のアバターの姿がパッケージに入ったからあげクンを作れます。
トングでからあげクンの3Dモデルをつかんで、揚げて、盛り付けて……という作業を何回か繰り返すと、目の前でカメラが起動。撮られた写真がパッケージに印刷されます。
晴間はる
いい感じにポーズを決めて撮ろう!
Bauhutte
中央通りにはいくつかのブースが並んでいますが、その中でも目立つのが黒を基調としたBauhutteのブース。
ゲーミング家具を取り扱うブランドであり、ブース内では3Dモデル化したゲーミングデスク&チェアを多数配置しています。
2階エリアはデスク秘密基地化計画体験コーナーとなっており、実際の商品を移動させて自分だけのゲーミング環境をカスタマイズすることが可能。家具を自由に動かして配置を考えられるのは、VRならではですよね。
晴間はる
ブース正面にある浮遊VRゲーミングチェアは、着席してそのまま移動することもできるよ!
企業ブースだけでも見どころたっぷり!
以上、パラリアル渋谷・パラリアル秋葉原の2つのワールドから、注目の企業ブースを紹介しました。
冒頭でも書いたとおり今回は約80社が参加しているので、本記事で取り上げたブースはほんの一部に過ぎません。ほかにも魅力的なブースが数多くありますので、ぜひ会場にアクセスしてチェックしてみてください。
晴間はる
シノビマスター、BEAMS、大丸・松坂屋など、PCやスマートフォンのブラウザからアクセスできる企業ブースもあるよ!(※参考:Vket Cloud)
さらに付け加えると、一般ブースはこれ以上に広いワールドに、数百ものサークルが出展しているわけです。すべてをまわろうとすると大変ですが、気になるワールドだけでも探索してみてはいかがでしょうか。
- 開催期間:12/19(日)23:00まで
- 参加費:無料
- VR/PC会場:VRChat
- スマホ/PCブラウザ会場:Vket Cloud