Bybit(バイビット)って追証ある?Bybitでの取引は借金する可能性があるのか、リスクについて知りたい。
そんな方のために、本記事では
- Bybitの追証に関する基礎知識
- Bybitは追証なし?
- Bybitの証拠金について【計算法や補充方法】
- Bybitで証拠金が不足した時の対処法【入れ方】
- Bybitのロスカットについて
- Bybitのゼロカットシステムについて
- Bybitの追証についてよくある質問
上記について解説していきます。
本記事を読み終えれば、Bybitの追証関連のリスクについてすべて知ることができ、Bybitで失敗しない仮想通貨取引ができます。
もくじ
Bybitの追証に関する基礎知識
Bybit(バイビット)の追証を理解するには下記の5単語を理解する必要があります。
- 証拠金維持率とは
- 追証とは
- ロスカットとは
- ゼロカットシステムとは
- 自動証拠金補充機能とは
1つずつ解説していきます。
証拠金維持率とは
取引する際に必要な証拠金に対する純資産の割合
仮想通貨取引所で取引をする場合、多くがロスカットや追証の基準を設けており、証拠金維持率が基準を下回ると自動清算されます。
Bybitの証拠金維持率は証拠金の種類によって異なり、詳細は後述しています。
証拠金維持率を下回らないために、取引所の基準を把握しておきましょう。
追証とは
取引所が定めている証拠金を下回った場合に追加で証拠金を支払う仕組み
証拠金維持率が取引所の設けている基準より下回ると追証が発生し、追証を支払うとロスカット(ポジション強制決済)を回避できます。
しかし追証は追加請求なので、いわゆる借金状態です。追証が立て続けに起きればポジションを強制決済するか支払い続けるかの2択を常に迫られ、資金と精神が不安定になってしまいます。
取引を行う際は追証のない取引所を選びましょう。
ロスカットとは
証拠金維持率を下回って追証を請求された際に支払わないと起こり、保有しているポジションが強制決済されること
レバレッジ取引をしていると証拠金以上の損失を被った際に、多額の損失を負ってしまいます。
そこで損失を増やさないために一定基準を下回ると自動で決済され、多額の損失を背負わないようにする仕組みです。
ゼロカットシステムとは
相場が大きく暴落してロスカットが行われなかった場合に、証拠金以上の損失は取引所が負担してくれるシステム
通常は証拠金維持率が基準を下回るとロスカットが行われますが、相場が急激に暴落した際はロスカットが遅れてしまい、大きな損失を背負う恐れがあります。
ゼロカットシステムはそのようなリスクを対策するシステムで、証拠金以上の損失が出た分は取引所が負担してくれるのです。
そのため、ユーザーは借金を背負う必要がなく、最悪の結末になったとしても証拠金が0になるだけで済みます。
安全な取引を行いたいユーザーは、ゼロカットシステムを採用している取引所を選ぶと良いでしょう。
自動証拠金補充機能(AMR)とは
証拠金が維持率の基準に近づくとロスカットを起こさないために自動で証拠金を補充してくれる機能
自動証拠金補充機能があると、証拠金維持率に近づくと証拠金が自動で補充されるため、ロスカットが起こらず取引を続けられます。
しかし、証拠金が補充されるのはその分自分の資産を失うのと同義です。また、補充される金額は証拠金と同額であり、変更できません。
自動証拠金機能は「分離マージンモード」のみ利用できます。
Bybitは追証なし?
Bybit(バイビット)には追証がありません 。そのため、証拠金維持率を下回った際は自動的にロスカットされる仕組みになります。
また、相場が急に暴落して証拠金以上の損失が発生した際も、ゼロカットシステムを採用しているためユーザーは借金を負わず証拠金が0になるだけで済みます。
つまりBybitで取引する場合は借金を負うことはなく、安全な取引環境が整備されているといえるでしょう。
ロスカットされたくない方は自動証拠金補充機能を利用したり手動補充したりすればOKなので、ユーザーからすると嬉しいメリットが多い取引所です。
国内取引所は基本的に追証があるので、トレードを行うには適していません。安全かつ取扱通貨の多いBybitを利用した方がよいでしょう。
Bybitの証拠金の計算方法
証拠金には下記の2種類があり、定義が異なります。取引する上で抑えておくべき要素なので、意味や計算方法を把握しておきましょう。
- 必要証拠金
- 維持証拠金
1つずつ解説していきます。
必要証拠金
レバレッジ取引をするのに必要な証拠金
ユーザーはレバレッジ取引をする際に必要証拠金を用意する必要があり、担保金になります。
必要証拠金はレバレッジ比率によって金額が変わり、レバレッジが大きいほど金額は小さくなります(取引所によっても変わる)。
計算方法は「USDT無期限契約」と「インバース無期限契約」で異なり、それぞれの計算方法は下記の通りです。
- USDT無期限契約:ポジションサイズ×参入金額÷レバレッジ率=必要証拠金
- インバース無期限契約:通貨枚数÷通貨金額×レバレッジ率=必要証拠金
注文時には往復取引手数料が0.075%かかります。
維持証拠金
レバレッジ取引をしているポジションを保持するために必要な証拠金
金額は保有するポジションの証拠金維持率によって計算でき、段階レベル、レバレッジ、取引方法で仕組みが異なります。
段階レベル | 維持証拠金 | 証拠金維持率 | 必要証拠金率 | 最大レバレッジ |
---|---|---|---|---|
1 | 100万 | 0.5% | 1.0% | 100倍 |
2 | 200万 | 1.0% | 1.5% | 66.67倍 |
3 | 300万 | 1.5% | 2.0% | 50倍 |
4 | 400万 | 2.0% | 2.5% | 40倍 |
5 | 500万 | 2.5% | 3.0% | 33.33倍 |
6 | 600万 | 3.0% | 3.5% | 28.57倍 |
7 | 700万 | 3.5% | 4.0% | 25倍 |
8 | 800万 | 4.0% | 4.5% | 22.22倍 |
9 | 900万 | 4.5% | 5.0% | 20倍 |
10 | 1000万 | 5.0% | 5.5% | 18.18倍 |
計算方法は下記のようになっています。
- 注文価格=契約サイズ×参入価格
- 維持証拠金=注文価格×維持証拠金率
インバース無期限契約の証拠金維持率は下記の通りです。
通貨ペア | 証拠金維持率 |
---|---|
BTC/USD | 0.5% |
以外の銘柄 | 1.0% |
Bybitで証拠金が不足した時の対処法【入れ方】
Bybit(バイビット)で証拠金が不足した時は、下記の方法を使って補充できます。
- 自動証拠金補充機能(AMR)を利用する
- 手動で証拠金を補充する
1つずつ解説していきます。
自動証拠金補充機能(AMR)を利用する
自動証拠金補充機能は分離マージンモードのみ使用でき、証拠金がロスカットに近づいたときに自動補充してくれる機能です。
自動証拠金補充機能の設定方法は、取引画面下部の「ポジション」の「自動的に証拠金追加」をオンにすると設定できます。
自動で補充される金額は証拠金と同額です。
手動で証拠金を補充する
手動でも証拠金を補充できます。
- 取引画面下部の「ポジション」をクリック
- 「ポジション証拠金」のペンマークをクリック
- 証拠金の調整から「増大」を選択肢て追加したい証拠金を入力
手動では自分で追加金額を決められ、自分のタイミングで追加できます。
資金管理の観点では、手動補充の方が向いているでしょう。
Bybitはロスカットある?計算方法も解説
Bybit(バイビット)はロスカットがあります。ロスカットの基準は「破産価格」で決められており、下記の取引方法によって異なります。
必要証拠金が0になる価格
- USDT無期限契約のロスカット(分離マージン)
- インバース無期限契約のロスカット(分離マージン)
- インバース型契約のロスカット(クロスマージン)
1つずつ解説していきます。
USDT無期限契約のロスカット(分離マージン)
USDT無期限契約(分離マージン)の場合は下記の計算式で破産価格を求めます。
ロングポジション(買い)
参入価格×(1-必要証拠金率)=破産価格
ショートポジション(売り)
参入価格×(1+必要証拠金率)=破産価格
インバース無期限契約のロスカット(分離マージン)
インバース無期限契約のロスカット(分離マージン)の場合は下記の計算式で破産価格を求めます。
ロングポジション(買い)
平均参入価格×(レバレッジ+1)÷レバレッジ
ショートポジション(売り)
平均参入×(レバレッジ-1)÷レバレッジ
インバース型契約のロスカット(クロスマージン)
インバース無期限契約のロスカット(クロスマージン)の場合は下記の計算式で破産価格を求めます。
ロングポジション(買い)
(平均参入価格÷契約数)+(資金残高-注文証拠金)÷1.00075×契約数
ショートポジション(売り)
(平均参入価格÷契約数)+(資金残高-注文証拠金)÷0.99925×契約数
Bybitのゼロカットの仕組み【これで安心】
Bybit(バイビット)はゼロカットシステムを採用しているため、ユーザーは取引で損失が発生しても証拠金以上の損失は負いません。
ゼロカットシステムには、下記2つの仕組みがあります。
- 保険基金
- 自動デレバレッジ
1つずつ解説していきます。
保険基金
強制決済でユーザーが証拠金以上の損失を負い、マイナス分の資金をBybitが負担してくれる制度
強制決済が発生した際、強制決済された注文が破産価格よりも不利な価格で決済された場合、Bybitはその差を埋めるために保険基金を使用します。
自動デレバレッジ
補填分の保険基金がなくなった場合に、反対売買方向の選択されたトレーダーのポジションを自動的にデレバレッジするシステム
デレバレッジは取引を反対売買して保有しているポジションを解消することを指し、自動デレバレッジでは全ユーザーの中で最もランキングの高いユーザーが強制的にデレバレッジ対象になります。
Bybitの追証についてよくある質問
Bybit(バイビット)の追証についてある質問をまとめました。
Q
Bybitのレバレッジ取引は借金するケースはある?
A
Bybitのレバレッジ取引は借金しません。なぜなら追証がなく、ゼロカットシステムが採用されているからです。
仮に証拠金以上の損失が発生してしまっても、マイナス分はBybitが負担してくれるため、ユーザーは証拠金が0になるだけで済みます。
国内取引所だと追証があり、借金リスクがあるので、Bybitは国内取引所と比べて安全性の高い取引所です。
Q
Bybitで「利用可能証拠金が不足しています」と表示されたらどうすればいい?【証拠金不足】
A
「利用可能証拠金が不足しています」と表示される場合は証拠金が不足していて取引ができない状態なので、証拠金を入金しましょう。
Q
Bybitの破産価格とは?
A
破産価格とは、必要証拠金が0になる価格のことです。
ロスカット時にポジションは破産価格で決済され、すべての証拠金を失ったことを意味します。
各取引方法の破産価格の求め方は前述しているため、お役立てください。
Bybitの追証についてまとめ
Bybit(バイビット)は追証がなく、ゼロカットシステムが採用されているのでユーザーは借金の心配をせずに取引できます。
また、他の取引所と比べて手数料が安く、数々のインフルエンサーや仮想通貨トレードの中級者以上の利益を出している方々が愛用している取引所です。
Bybit(バイビット)と他の取引所との手数料比較は「Bybit(バイビット)は安全?危ない?国内取引所より優秀な理由まとめ」でまとめています。
これからレバレッジ取引などを始めようか考えている方には大きなリスクを負わずに始められる取引所なので、Bybitで始めてみるとよいでしょう。