数あるVRヘッドセットの中でも最上位モデルの位置づけである「VALVE INDEX」
Quest 2の登場により、VRの世界はより身近なものへと進化しました。4万円弱で購入できるQuest 2とは違い、VALVE INDEXはフルセットで14万円弱する、高価なVRセットです。
晴間はる
その差、なんと約10万円!
そんな高価なVALVE INDEXセットですが、この記事ではVALVE INDEXでどんなことができるようになるか、詳しく解説していきます。
もくじ
VALVE INDEXセットの特徴
まずはじめに、 VALVE INDEXセットの特徴を簡単にまとめると以下になります。
- リフレッシュレート144Hz対応の滑らか描写
- 130°の高視野角
- 精度の高いフルトラッキング
- 繊細な操作が可能な完成度の高いコントローラー
- フルセット価格は138,380円
リフレッシュレート144Hz対応
VALVE INDEXセットの液晶はリフレッシュレート144Hzに対応した滑らかな描写が特徴です。
VALVE INDEX | Quest 2 | HTC VIVE Pro 2 | |
---|---|---|---|
解像度 | 両目 2,880 × 1,600 片目 1,440 × 1,600 | 両目 3,664 × 1,920 片目 1,832 × 1,920 | 両目 4,896 × 2,448 片目 2,448 × 2,448 |
リフレッシュレート | 144 Hz | 120 Hz | 120 Hz |
解像度は他のVR端末に比べおとりますが、リフレッシュレート144Hzに対応しているのはVALVE INDEXだけ。
残像が残りにくい液晶を採用することで、他のどの機種よりも没入感が楽しめます。
晴間はる
リフレッシュレートが高ければ、その分カクツキも少なく、VR酔いもしにくい!
130°の高視野角
視野角に関しても最大視野角130°とVRキットの中で、もっとも広い視野角。
VALVE INDEX | Quest 2 | HTC VIVE Pro 2 | |
---|---|---|---|
視野角 | 約130° | 約100° | 約120° |
晴間はる
他の機種と比べても差は歴然!
VALVE INDEXではさらに、IPD (瞳孔間距離) とレンズから瞳までの距離の2つを調整可能です。
視野が広く、没入感を高める細かな調整が可能なので、これまで以上の臨場感やリアル感を味わえます。
精度の高いフルトラッキング性能
VALVE INDEXセットには、精度の高いフルトラッキングが可能な2台のベースステーションが付属。
Quest 2などのカメラ方式と違い、2台のセンサーで動きを検知しています。
2台あることにより、プレイヤーの細かな動きも検知し、VR内でも現実のようなリアルな動きを再現してくれるわけです。
晴間はる
ベースステーションは最大4台設置可能で、さらに細かなトラッキングが可能になるよ!
繊細な操作が可能な完成度の高いコントローラー
VALVE INDEXに付属するコントローラーは、VRデバイスの中でも評価の高い操作性に優れたコントローラーです。
つかむ、投げる、落とすといった動作を自然に行えるように、87個ものセンサーを搭載しています。
手の位置や指の位置だけでなく、握力も測定することで、指先の細かな動作もリアルに再現してくれます。
晴間はる
操作感はVRデバイスの中で最も評価が高いんだよ!
フルセット価格は138,380円
VALVE INDEXセットの価格は、フルセットで138,380円と高価格。
- VR HMD本体
- 専用コントローラー × 2
- ベースステーション × 2
晴間はる
数年前までフルセットを購入しようと考えたら、20万円以上はしていたので、それに比べると多少は購入しやすくなったよ
VALVE INDEXセットでVRの世界が広がる
VALVE INDEXセットを購入することで、何が変わるかというとシンプルにいえば没入感が大きく変わります。描写性能、サウンド、トラッキング性能といったVRに必要な機能のすべてが高性能。
VR入門機であるOculus Quest 2とは異なり、最高の環境でVR世界を堪能できます。
VR世界を自由自在に動ける
Oculus Quest 2などの入門機ともっとも違う点は、トラッキング性能の高さ。
2つのレーザートラッキングとコントローラーセンサーを使い、細かな動きを検知します。しゃがむ、投げる、つかむ、打つなどといったOculus Quest2ではできないような動作が、VALVE INDEXではできるわけです。
VALVE INDEXはコントローラー精度も優秀で、グー、チョキ、パーなどといった細かな指の動きまでセンサーが検知してくれます。
晴間はる
操作性に関しては、VALVE INDEXが今のところ最強!
Steam公式という安心感
VALVE INDEXは、Steamを運営しているVALVEが開発したVRセットです。
Steamといえば、PCでVRをプレイする上で必要不可欠な存在。そんなVALVEがつくったVRセットなので、不具合も少なくSteamVRとの相性もバッチリです。
VRの上級者にもおすすめしたい製品ではありますが、トラブルに対応しにくいVR初心者にもおすすめの製品といえます。
晴間はる
ハイスペックモデルでどれを買うか悩んだら、VALVE INDEXの一択!
VALVE INDEXセットの詳細スペック
商品名 | VALVE INDEX |
ディスプレイ | 1,440 × 1,600(片眼) 2,880 × 1,600(両眼) フルRGB/LCD |
リフレッシュレート | 80Hz/90Hz/120Hz/144Hz |
視野角 | 最大130° |
瞳孔間距離(IPD) | 58mm~70mm(物理調整) |
接続 | USB 3.0、DisplayPort 1.2、12V電源 |
トラッキング | アウトサイドイン方式 VALVE INDEX 1.0および2.0ベースステーションと 互換性のあるVALVE INDEX 2.0センサー |
オーディオ | 37.5mmオフイヤーバランスモードラジエータ(BMR) 3.5mmのステレオミニプラグ端子 |
マイク | デュアルマイクアレイ |
カメラ | カメラステレオ960 x 960ピクセル、グローバルシャッター、RGB(バイエル) |
VALVE INDEXの販売ラインナップは以下の通り。
- VRキット(フルセット)HMD本体+コントローラー+ベースステーション
138,380円(税込) - ヘッドセット+コントローラーセット
104,280円 - ヘッドセットのみ
69,080円
基本的にプレイをするためには、VRキット(フルセット)が必要になります。
ヘッドセット+コントローラーセットやヘッドセットのみでは足りず、別途ベースステーションを購入する必要があるので注意しましょう。
推奨するPCスペック
VALVE INDEXをプレイするために必要なPCの推奨スペックは以下の通り。
OS | Windows 10, SteamOS, Linux |
CPU | Intel i7-9700K AMD Ryzen 7 3700X クラス |
メモリ | 16GB |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 1080以上 |
その他 | Displayport 1.2と USB3.0の空きポート |
補足としては、GPUは2021年に購入できるものとしては、最低でもGeForce GTX 3060以上のものが必要です。快適な動作環境を望むなら、更にGeForce GTX 3070以上は必須。
また、接続にDisplayport 1.2とUSB3.0の空きが最低1つ必要になるので確認しておきましょう。
VALVE INDEXセットを使ったみんなのレビュー
VALVE INDEXを購入した人たちのツイートをまとめました。
晴間はる
Twitterでの全体的な印象はこんな感じ!
- 手軽に遊びたい人
= Oculus Quest 2 - ハイスペックVRで遊びたい
= VALVE INDEX
VALVE INDEXは特にコントローラーの評価が高く、ハンドストラップによる装着感の良さや5本指の認識精度の高さを称賛する声が特に多かったです。
悪い印象としては、手軽さとケーブルの耐久性の弱さという意見が多かったです。
まとめ|PCでVRするならVALVE INDEXセット
以上、VALVE INDEXセットを買ったらできることについてまとめました。
- リフレッシュレート144Hzの滑らか描写
- 高精度のフルトラッキング
- 指先の動作も検知する細かな操作
- 最高のVR環境の構築
VALVE INDEXセットは数あるVRキットの中でも完成度の高いVRキットです。最高の環境でVRをプレイしたいなら、まず候補に入る1台。
特にVR操作で重要なコントローラーの完成度が高く、操作性に関してはひとつ飛びぬけています。
Steamを運営するVALVEの製品ということもあって、設定もしやすいのでVR機器の設定に不安がある人にもおすすめの1台です。
晴間はる
ぜひ、VALVE INDEXで快適なVR環境をお楽しみください!