Oculus Quest 2にアップデートが入り、アプリバージョンv28からOculus Air Linkという新機能が追加されました。
Oculus Air Linkは、PCとQuest 2の間をWi-Fiルーターを使って接続する便利な機能です。これにより、PC版のVRアプリが簡単に使えるようになりました。
晴間はる
ラインナップがOculus以上のPC版VRアプリが使えるようになるよ!
当記事では、新機能であるOculus Air Linkと有線接続であるOculus Linkの違いと快適性について、詳しく紹介していきます。
もくじ
Oculus LinkとOculus Air Linkの違い
Oculus LinkとOculus Air Linkの違いを、かんたんに図でまとめました。
- PCとQuest 2の間は有線(USB)接続
- 充電しながら長時間プレイができる
- プレイ範囲はUSBケーブルの距離に依存
- PCとQuest 2間は無線(Wi-Fi)接続
- バッテリー駆動のため長時間のプレイ不可
- プレイ範囲はルーターから6m以内
Oculus LinkとOculus Air Linkの違いはかんたんに言えば、PCとQuest 2を有線接続するか無線接続するかの違いだけです。
基本的に、Oculus LinkとOculus Air Linkでも出来ることは全く変わりません。
晴間はる
無線接続だからと言ってラグが酷いということもなく、無線接続でも快適に遊べるのがOculus Air Linkの魅力!
ただOculus Air Linkの場合、Wi-Fi接続でのプレイとなるためUSBでの電源供給がありません。
そのため長時間のプレイは不向きでOculus Air Linkでプレイする前にはバッテリー充電もしくは補助バッテリーが必須と言えます。
Oculus Air Linkの動作検証
できることは同じでも、Oculus LinkとOculus Air Linkとでは動作にどのような違いがあるかは気になるところ。
晴間はる
そこで、検証のためにSteam版のVR ChatとBeatSaberをプレイしてみました!
Oculus Air Linkの接続方法について知りたい人は、Oculus Air Linkの設定方法や使い方の記事にて詳しく解説しています。
VR ChatでのOculus Air Linkの動作
まずは、Oculus Quest 2を使ってVR Chatプレイしてみます。
Oculus Air Linkの初期起動時にファイヤーウォールが邪魔をするトラブルがありましたが、結果としては有線とほとんど変わらない快適な動作でした。
VR ChatでのOculus Air Linkの動作はラグもなく、Oculus Linkを使っているのとほとんど変わりません。
有線接続のときと同じようにPCの環境下でプレイが出来るので、アバターなどもSteam版のアバターがしっかりと表示されます。
画質に関しても有線とほとんど変わらない画質でプレイでき、無線であることを忘れてしまうくらい快適なプレイが可能でした。
晴間はる
VR Chatでは無線でのデメリットはほとんどなく、気にする必要があるのはバッテリー容量だけでした!
BeatSabarでのOculus Air Linkの動作
次に、Steam版のBeatSabarでも同じくOculus Air Linkで接続を行ってみました。
BeatSabarではOculus Air Linkの良い部分を最大限に発揮。
有線とは違い、USBケーブルを気にすることなく思いっきりコントローラーを振り回すことができます。
BeatSabarなどのフィットネス系アプリでは長時間プレイすることも少ないため、Oculus Air Linkの方が間違いなく快適です。
MODを導入したりアバターを使ってBeatSabarをしたい人には、Oculus Air Linkはすごく助かる機能です。
晴間はる
Oculus版のBeatSabarよりも出来ることも多く、グラフィックもキレイ。
Oculus Air Linkの使い勝手
実際に、Oculus Air Linkをプレイしてみて感じた良い点と悪い点はこんな感じです。
- 有線とほとんど変わらない使用感
- 場所を選ばない快適性
- 無線でもタイムラグがない
- バッテリー持ちが悪い
- 快適なWi-Fi環境が必須
- ファイヤーウォールがジャマをする
晴間はる
Oculus Air Linkは無線とは思えない驚きの快適性!
激しい動きのゲームに最適なOculus Air Link
Oculus LinkとOculus Air Linkをプレイしてみた感想としては、激しい動きのゲームのときだけOculus Air Linkを使うのが今の私の最適解。
長時間プレイすることの少ない激しい動きのゲームにおいては、USBケーブルの不快感から解放されるのでプレイがとても快適です。
- BeatSabar
- The Room VR: A Dark Matter
- Pavlov VR
- Zero Caliber VR
晴間はる
フィットネス系のアプリやFPS系のゲームとOculus Air Linkの相性はバッチリです。
ただOculus Air LinkだとOculus Quest 2のバッテリーでの動作となるため、長くても1~2時間程度しかプレイできません。
晴間はる
座って長時間プレイするようなゲームとはあまり相性が良くない・・・
長時間プレイするゲームはOculus Linkの方が便利
座ってプレイするゲームや長時間プレイするVRゲームにおいては、有線接続であるOculus Linkの方がまだ快適な部分が多いです。
みんなで集まってプレイすることの多いVR ChatなどではOculus Air Linkでプレイすると1~2時間程度しかバッテリーが持ちません。
クラブイベントなどでは間違いなく最後までいることができずに、一人だけログアウトするといった寂しい自体を招きかねません。
対策としてOculus Quest 2用の補助バッテリーを用意するといった方法もありますが、動きの少ないゲームにおいては有線接続の方が利便性が高いです。
5mほどの有線ケーブルを用意してプレイした方が、ストレスは少なくて済みます。
- VR Chat
- ALTDEUS: Beyond Chronos
- Microsoft Flight Simulator
晴間はる
ちなみにOculus Quest 2に対応した5mのUSB-Cケーブルは2,000~3,000円くらいで購入できます。
Anker社から、Quest2とPCとの接続に使える、最大10Gbpsの高速データ転送対応のケーブルが登場しました。
ケーブルの長さも4.9mあるので、余裕を持ったプレイができます。安定して使うなら、Oculus Air Linkよりも断然こちらです。
Oculus Air Linkには快適なWi-Fi環境が必須
私の環境下においてはあまり発生しなかったのですが、Oculus Air Linkの場合Wi-Fi環境が悪いと遅延や回線が切れたりすることもあるみたいです。
特にルーターの設置場所や回線の速度は重要で、あまりに環境が悪すぎるとプレイに支障をきたします。
晴間はる
もしラグがひどかったりする場合には、ルーターや契約しているネット環境を見直さないといけない可能性も。
他にもPCやルーターの仕様によってはOculus Air Linkは使用時にファイヤーウォールが作動しうまく動作しないこともあります。
晴間はる
実際に私の環境下においては、最初はマカフィーのファイヤーウォールが邪魔をしてOculus Air Linkがうまく動作しませんでした。
いまのところの対処法としてはファイヤーウォールをOFFにする方法しかないらしく、セキュリティ面ですこし不安が残ります。
晴間はる
長時間ファイヤーウォールをOFFにするのは、セキュリティ面から見てあまり得策とは言えません・・・
Oculus Air Linkの利便性は高いもののまだベータ版ということで、改善点も少なからずあるといったのが現状です。
Oculus LinkとOculus Air Link比較 まとめ
以上、Oculus LinkとOculus Air Linkとの違いについて紹介しました。
晴間はる
紹介した内容をざっくりまとめるとこんな感じ。
- Oculus Air LinkはOculus Link(有線)と変わらない快適性
- Oculus Air Linkには通信環境のいいWi-Fi設備が必須
- 長時間プレイするならOculus Linkの方が使い勝手はいい
Oculus Air LinkとOculus Linkの違いは、有線接続か無線接続かによる違いだけです。
環境さえ整えば、無線接続とは思えないような快適なプレイが可能です。まだベータ版ということで改善して欲しい部分もいくつかありますが、Oculus Air Linkの完成度はとても高い印象でした。
長時間のプレイにはまだ有線接続の方が便利な部分も多いですが、ゲームごとに有線と無線を使い分けることでこれまでよりもストレスなくゲームができるかと思います。
今後はOculus Air Linkを利用した便利なサービスがもっと増えてくるかと思うので、さらなるアップデートに期待したいところです。
晴間はる
安定性で選ぶなら、Ankerの高速データ転送対応ケーブルを使った有線接続がおすすめだよ!