皆さんはDeFiとIDOの違いを説明できますか?
略称ではあるものの、アルファベット3〜4文字の専門用語が増えすぎて「何が何だかわからない…」という方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、まずDeFiとIDOの違いについて紹介していきます。
もくじ
DeFiとIDOの違いは?
まず、DeFiとIDOの違いについて明記しておきます。
- DeFi:「分散型金融」と言われており、ブロックチェーン上で構築できる金融サービスのこと
- IDO:「Initial DEX Offering」の略称で、DEX(分散型取引所)で暗号資産を発行して資金調達を行うイベント
こうしてみてみると、同じような用語ではあるものの全く別物であることがわかります。
DeFiとは
では、DeFiについてもう少しだけ深堀をします。
DeFiとは、ブロックチェーン上で構築できる金融サービスのこと。一般的な銀行とは異なり、中央集権システムがないのですべての取引情報を我々一般人が見ることが可能です。
「どこでどんなトレードが行われていたのか」をコードを解析することにより、覗き見ることができるのです。
IDOとは
一方、IDOとは「Initial DEX Offering」の頭文字を取った造語です。
DEX(分散型取引所)というところで新しく暗号通貨を発行し、資金調達を行います。わかりやすく言うと、株式公開の仮想通貨バージョンといったところでしょうか。
こちらのサイトでは、IDOステージにある企業を一覧で確認することができます。
IDOについて理解を深めるなら、こういったサイトを閲覧し常に情報収集をしておくことをおすすめします。
ちなみに、IDOによく似た言葉で「ICO」というものがあります。
- IDO:「Initial DEX Offering」の略称で、DEX(分散型取引所)で暗号資産を発行して資金調達を行うイベント
- ICO:「Initial Coin Offering(新規通貨公開)」のことで、IDOと同じく独自の暗号資産を使った資金調達法の一つ
結局、資金調達に使われることは間違いありませんが投資家へのアピール方法が異なったりします。
正直、IDOとICOについて詳しく知るのは、がっつり投資家になる時だけでいいと思います。
DeFiよりIDOが利用される理由は?
IDOやICO、紹介していませんが「IEO」なんてものもありますが、DeFiも含めた資金調達方法の中でIDOが活発的に利用されています。
もともと、2020年ごろからIDOが利用されるようになり2021年に利用者が爆発。そこから一気に、新しい資金調達方法として立ち位置を確立しました。
その理由について解説します。
身分証が必要ない
まず、IDO以外の参入障壁の高さについて理解しておきましょう。
IEOは、今まで優れた資金調達方法として脚光を浴びていましたが審査が追加されました。
これにより、一部企業以外はIEOを利用して資金調達をすることができなくなったのです(投資家側も審査が必要)。
ICOは審査はありませんが、その分信用性に欠けると判断されました。詐欺会社がICOを利用して投資家を募っても、なかなか投資家が集まらないのは目に見えているでしょう。
そこで登場したのがIDOです。IDOでは、身分を明かすことなく直接融資や投資ができるDeFiの一種として知られており、外部ソースとの連携が可能です。
そのため、わざわざ身分証を提出する必要はありません。
24時間365日いつでも利用可能
DeFiの一種であるIDOは、24時間365日いつでも利用が可能です。
というのも、DeFiとおなじく中央集権システムがありません。中央集権システムがないことで、管理者も必要なく、24時間365日いつでも利用が可能なサービスを実現できているのです。
既存の決済システム・取引システムでは、すべての取引を銀行やVISAなどの第三者機関を通して行う必要があります。第三者機関が中央集権として巨大なコンピューターで取引データを一元管理していることから、「中央集権型システム」と言われます。
引用:ブロックチェーンの仕組み
IDOの将来性は?
ここまで注目されるようになったIDO。
しかし、IDOがどのように成長していくのかまで理解している人は少ないのではないでしょうか。まだ断定的な話ではありませんが、ある程度どのように進化していくのかを考えることはできます。
ここでは、IDOの将来性について解説していきます。
メタバースを活用したビジネス展開が活発化する
IDOは、現実空間でも可能ですがメタバースのような仮想空間内でもプロジェクトとして実現可能です。
IDOとしてどれだけの企業価値があるのかを判断するのは、仮想空間でも現実空間でもやるべきことは変わりません。
どちらかというとコロナウイルスの影響で、仮想空間内でIDOを遂行することが多くなってくるのではないでしょうか。
最近では、メタバース以外に
- NFT
- ブロックチェーンゲーム
などが活発化していますので、その影響も相まってどんどん成長していくことが予想されます。
犯罪の温床になりやすい
ただ、IDOは犯罪の温床になりやすい危険性を持っています。
例えば、資金洗浄。
麻薬取引や犯罪で取得した不正資金など、違法な手段で入手したお金を、架空口座や他人名義口座などを利用して転々と移転することで出所を分からなくして、正当な手段で得たお金と見せかけること。英語で資金洗浄を意味する「money laundering」の日本語読みで、「マネーロンダリング」「マネーローンダリング」ともいいます。
最近では資金洗浄による被害が拡大していますので、IDOを利用する際にも気を付けたいポイントです。
一般的には企業についてしっかりと調べ上げることが大切とされています。
もっとIDOが開催される
以上の点を踏まえても、やはり今後IDOがどんどん開催されるのは間違いないでしょう。
具体的なデータが出ていませんので引用することはできませんが、IDOはこれからも活用され続ける資金調達方法になります。
これから起業して大きく会社を発展させたいと考えている方は、株式公開でもいいのですがIDOを利用してみてはいかがでしょうか。
IDOについてまとめ
以上、DeFiとIDOの違いについて解説しました。
- DeFi:「分散型金融」と言われており、ブロックチェーン上で構築できる金融サービスのこと
- IDO:「Initial DEX Offering」の略称で、DEX(分散型取引所)で暗号資産を発行して資金調達を行うイベント
IDOとは、DeFiの一部であり新しい仮想通貨を使った資金調達方法です。具体的にどういった流れで調達されているのかを知るのは、ちゃんとした投資家になってからでも遅くありません。